「オカザワさんにしちゃ、きばったわねぇ」といわれるカナダ航空(日本航空と同じような位置だろうね)でカルガリーへ飛ぶ。といっても、朝一番便で行き、深夜便で帰ってくる、というハードでチープな航空券を東京ツアーズで購入したのだ。
余談だが、この東京ツアーズという旅行代理店、モントリオール日本人御用達で、繁盛していたかと思っていたのに倒産したそうだ。社員の日本人女性が、電話で、東京ツアーズのゆみこです、とか、ようこです、とか告げてやりとりするのが、ここはカナダだからとわかっていても奇妙だったなぁ。
夏休みの間、カナダ航空は、機内にいるこどもを機長の操縦しているコックピットに案内して、機長とお話させて、サインをくれる、というサービスをやっていた。うちの3人も連れていってくれる、というので、母の私も付き添いで写真を撮りに行った。こんなサービス、日本じゃやってくれないだろうな。子どもいてラッキー、と思いつつ、おいおいこんなことやってていいのかい?と不安だった。
いかにも、パイロット!(白人、髪がうすい、背が高い、がっしりしてる、笑顔がさわやか)のふたりと子どもの写真をとり、満足満足。
また余談だが、外国の航空会社はおばさんのスチュワーデスばかりよね。そして、金髪、ウエーブロング、背が高い、かなり太め、長い爪に真っ赤なマニキュア、と共通項がいっぱい。日本の場合、若い娘さんばっかり(若乃花夫人、美恵子さんを想像)で、おばさんはどこにいるんだろう、と思うが、ここじゃ、若い人はどこにいるんだろう、と考える。見かけないよ。
はい、午前11時にはカルガリーに到着。
空港で頼んであったレンタカー。オーバーブッキングらしい。少し待って、頼んだ普通車よりひとまわり上のクラスのフォード社ジミーをあてがってもらう。ラッキー。
車も要予約だなぁ。どこから来たのか、日本人家族が、レンタカーがまったくない、キャンセル待ちだと言われて途方にくれてたもんなぁ。
じゃ、カルガリーの動物園に行ってみよう。
この動物園は、街中にあるんだけど、川ではさまれた島がまるごと動物園になっているので広々している。ここの特色といえば、動物園プラス恐竜公園があるということ。この恐竜、なかなかつくりものとしてはよくできていて、ホンモノの林や池にぽつんとあるもんだから、おっ、と思える。うまく写真をとると、ジュラシックパークにいるような。
動物園に関しては、どこも似たようなものなので、広くて一通りの動物さんがいるよ、ってところかな。カナディアンロッキーの野生動物たちもみることができるが、これからそこへナマを見に行く私たちにはそれほど魅力的ではなかった。動物園があると、とりあえずそこに行く、のはほとんどの子ども連れ家族旅行のパターンではないかと思う。行って損はない。
今日の宿泊地、キャンモアへ。
ここは、バンフの手前の宿泊専門のような街。こじんまりとした商店街をかこむように、いろんなホテル、モーテルがあって、客もほとんど観光客っぽい。バンフが客であふれるとここへ泊まるし、バンフにまでたどりつけないとここへ泊まるってところ。ここも最初は予約してあったから泊まれたが、旅の終わりにはどこも満員だった。
大型のコインランドリーがついてるモーテルで、旅もまだ始まったばかりだというのに、2日目には、はりきって洗濯をした。コインランドリーがついていると洗濯せずにおれない、という強迫行動はその後も帰国まで続くことになる。
夜は近くのレストランでサンドイッチやポテトの食事。スーパーで翌朝の朝食を買って帰る。
ボーバレイモーテル(100ドル)